社内イベント:上級管理職向けの研修レポート

CHROの松本です。今回は、部長・室長向けに実施した研修の紹介です。

JMDCでは、まだまだ、大企業のように体系だった研修は十分でなく、整備中なのですが、今後の会社としての成長に向けた重要な取り組みの第一歩として、管理職向けに半年間のプログラムで研修を実施しました。

ベンチャー/成長企業の研修に特化した株式会社JAMにお願いし、代表取締役社長の水谷さん自ら講師をしていただきました。私も可能な限り傍聴させていただきましたが、組織を率い、メンバーを育成するために必要な要素を非常にシンプルかつ明確に体系化して教えて下さり、参加者も学びが多かったと思います。

今回は、マーケティング部の部長(元JMDC子会社社長)に、受講した感想・学びを紹介していただきます。

 

研修の目的:育成力を育成する

研修の目的の背景として、JMDCも事業が大きく拡大する中で、新たな仲間が日々増えているということがあります。新たな仲間にしっかりと活躍していただくためには、育成がとても重要であり、育成する立場の管理職に対して、部下の育成を行うための研修を行い、組織力を向上させていくということがあります。

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研修を受けての感想

管理職研修を受けての率直の感想は、受けてとても良かったということです。というのも、私は、管理職になって8年ほどたちますが、学生時代の部活や研究室などでのリーダーの経験を参考にしたり、尊敬する上司のマネジメント方法を真似たりして、自分なりの部下のマネジメント方法を培ってきました。言葉良くいうと叩き上げの現場感のあるマネジメントですが、言葉悪く言うと、理論にもとづいていない、無手勝流でした。

今回の研修は、日頃のマネジメントでの多くの悩みを、心理学や経営学に基づいた理論とケーススタディにより身に着ける、有用な場でした。ここからは、具体的に研修で私が印象に残った2つの内容をご紹介したいと思います。

学び1.部下の承認手法とテクニックについて

承認というとちょっと難しく聞こえるかもしれませんが、簡単に言うと部下を認めるということです。研修では、部下を認めるための2つの手法を学びました。

1つは、成果承認です。これは、いわゆる部下の成果について、「よく頑張ったね!」と認める行為で、皆さんも想像しやすいと思います。

もう1つが、存在承認です。これは、私が成果承認よりも大切だなと感じ、目から鱗でした。例えば、朝必ず挨拶をするとか、その人の家族を気遣ったり、体をいたわったりなど、その人の直接仕事とは関係ない人としての部分をしっかりと認めるということがそれに当たります。また、ちょっと部下から答え辛い質問などがあった場合にも、「質問ありがとうございます。もう少し考えて、明日相談させてくださいね。」など、タイムリーに回答し、部下が自分の意見を認めてもらったということを、結論を出さなくても感じてもらうということも存在承認になります。

人として当たり前の行いだと思いますが、改めて学ぶと、管理職として成長していくためには、しっかりと人間的にも成長していかないといけないと改めて感じた内容でした。

学び2. 葛藤をandで受け入れる

管理職となると、短期業績と中期業績をandで達成しなくてはならないなど、相反することを両方引き受けて、実現へ向けて尽力することが求められるという研修です。

私の受け持つマーケティング部は、会社の中長期の製品サービスや戦略立案を行う部門ですが、既存事業部との信頼関係や販売促進を行う上で、短期の施策にもしっかりとコミットしていくことが求められます。ここに関しては、どちらかだけやるというシンプルな切り分けでは、企業の中長期の発展は実現できないため、葛藤しながらも日々メンバーとすりあわせながら、短期と中長期両方の目線で組織運営が求められます。

そのような葛藤が、組織運営では常につきものであり、それを乗り越えていくことが組織長には課せられているのだということを学べたことは、自分の悩みが当たり前なことなんだという、ある種の安心感となりました。また、今後とも葛藤を受け入れ、継続的にチャレンジし続けようという決意につながりました。

 

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