DTPオペレーターから転身した、急成長エンジニアが意識していること

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JMDCは「健康で豊かな人生をすべての人のために」というミッションを実現するために、医療ビッグデータを活かして様々な事業を行っています。健康状態を「見える化」し、健康への行動変容を促すPHR(パーソナルヘルスレコード)サービス「Pep Up(ペップアップ)」も主力事業のひとつで、300万人以上のユーザーに利用いただいています。

今回は2018年7月、当時JMDCの子会社だったヘルスデータプラットフォーム(HDP)に中途入社して以降、Pep Upの開発に携わってきたエンジニアにインタビューを行いました。前職でエンジニアに転身した理由やJMDC入社後に成長したことなどを聞きました。

「魔法みたい」。プログラミングの魅力にハマり、エンジニアに転身

ーー2018年まで不動産業界向けに広告制作を手がけるマーケティング会社で勤務されていました。同社に入社した理由を教えてください。

大学4年時にアルバイトをしていたのがきっかけです。DTPオペレーターとしてAdobeのソフトを使った不動産広告の作成などをやっていて、パソコンを使って何かを作る仕事が面白いと感じ、入社を決めました。

ーーエンジニアとして、入社されたのでしょうか?

いえ、最初はアルバイトでやっていたようなDTPオペレーター、営業事務の仕事をしていました。当時は業務量がとても多く、人手不足の課題があったんです。そこで、とにかく目の前の業務をどうすれば効率的にできるかを徹底的に考えて試行錯誤を繰り返していたら、いつの間にかエンジニアになっていました。

ーー途中でエンジニアに転身されたんですね。経緯を詳しく教えていただけますか?

どうすれば業務を効率化できるだろう?と日々考え、休日に色々と調べていたんです。すると、JavaScriptを使ってAdobeの処理を自動化できることが分かりました。そこからプログラミングの勉強を始めて、1ヶ月くらいで何となく仕組みが分かってきたので、上司に「Adobeのソフトを自動化できます!」と自主的に提案しました。これには上司も驚いていたようでしたね。

そこから当時作っていた広告のPDFデータに記載される営業所の住所や名前が自動的に入力されるシステムを設計し、業務を効率化。目に見えて成果として現れるのがとてもうれしかったのを覚えています。

そんな中、入社2年目に社長から打診があり、エンジニアとして社内業務の自動化をサポートすることになりました。

ーーエンジニアへの転身を社長から聞いた時はどんな心境でしたか?

自主的に勉強していく中で、プログラミングって本当にすごいなと思っていました。これまで時間がかかっていた業務をパッと自動化できる。まるで魔法みたいだなと。仕事をより楽にするための仕事は楽しかったので、エンジニアになれると聞いて喜びを感じました。

初心者レベルからAWSの専門スキルを身につけた

ーーその後、当時JMDCの子会社だったヘルスデータプラットフォーム(HDP)に転職されました。なぜ転職したのでしょうか?

前職では、エンジニアは私一人だったので、勉強しながら自己流でやっていた部分がありました。そこでエンジニアとしてさらに成長するために、チームで開発ができる環境に身を置きたいと思って、転職を決意しました。

HDPに入社した決め手は、それほど実績がない中、前職での経験を評価していただけたことです。誰からも指示や指導がない中で、自主的に課題を考えて解決に向けて取り組んでいく力があると評価されたのはうれしかったですね。

ーー入社してからの業務内容を教えてください。

HDPが開発していた、健康に関わるデータを統合管理するPHRサービス「Pep Up(ペップアップ)」のバックエンドの開発業務に就きました。
Pep Upは個人の健康状態を可視化して生活習慣を見直したり、日常の健康活動につなげてもらうことが目的のプラットフォームサービスです。

具体的には、健康診断データを活用し、健康年齢や医療費予測を表示したり、個人の健康状態に合わせたアクティビティ企画やヘルスケア情報を配信。健康保険組合向けに提供し、保険加入者に利用いただいています。

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2018年11月、HDPはJMDCと合併したため、そこからはJMDCの開発本部ユーザープラットフォーム開発部で、引き続きPep Upの開発に携わってきました。

ーー入社から3年が経過しました。この3年間を100点満点で表すと、何点ですか?

100点満点をあげたいですね(笑)。入社当初のプログラミングスキルはJavaScriptとC#、Pythonに触ったことのある程度でした。なんとなくコードは書けるけれど、Webのフレームワークはほとんど触ったことがなかったので、初心者+αといったレベルでしょうか。

そこからまずはPep Upのバックエンドで使われているRubyを習得して、Ruby on Railsのフレームワークを使った開発スキルを身に付けました。また、導入されているAWSのECSやRDS、Glue、Lambdaなどが一通り使えるようにも。3年間で、すべてにおいて成長できたと思っています。

ーーこれまでで、特に印象に残っている仕事は何ですか?

一番印象的だったのは、2020年に取り組んだ「やることチャレンジ」のバックエンド開発です。

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やることチャレンジは「毎日朝食を食べる」「タバコを吸わない」といった健康につながる行動を達成すると、スタンプが押されていく仕組みのキャンペーンです。期間中に一定の条件を満たせばポイントや景品がもらえるので、とても盛り上がり、3万人ほどが参加した一大イベントに。人気サービスのバックエンド開発に携われて、楽しかったです。

ーーPep Upをさらに良いサービスにするためにはどのような改善点がありますか?

Pep Upはユーザー数1000万人を超えた国民的サービスを目指して拡大中なので、ユーザーが増えても安定的に稼働をできるように改善していきたいですね。現在、ユーザー数増加によってデータベースが肥大化し、処理や表示に時間を要する箇所が出てきています。解決策として、テーブルの分割や仕様の見直しをしたいと思っています。

また、集計やメール配信などのバッチ処理に時間がかかっているので、アーキテクチャの見直しも必要になってくるでしょう。こうした技術選定もエンジニアが担当します。

エンジニアは「天職」。よきライバルに囲まれ、成長できる環境

ーー業務で意識していること、心がけていることは何ですか?

分からないことをそのままにしないことです。仕事に励んでいると毎日のように知らないことが出てきます。自分の業務ではもちろん、社内のコミュニケーションツールとして使っているSlackに他のエンジニアが書き込んだ言葉が理解できないこともよくあるんです。

そういう時は公式ドキュメントを調べてみたり、詳しい人に聞いてみたりして、1つひとつ分からないことをつぶすように意識しています。というのも先輩や同僚エンジニアの仕事ぶりを見ていると、何とか食らいつかなきゃなという気持ちになるんです。

ーー周りのメンバーからかなり刺激をもらっているんですね。

はい。一緒に働いているみなさんに対して、いい意味でライバル意識を持っています。他の方が書いたコードを見て「こんなふうに書くといいんだな」と発見することも多くて。周りの方の成果物をよく観察して、自身のスキルアップにつなげています。

また、社内の勉強会からも刺激を受けていますね。JMDCには医療系サービスを展開するグループ会社が複数あるのですが、これらのグループ会社とJMDCの開発系の部署による勉強会が月に1回開催されています。ここでプレゼンされる各社の事業概要や開発のアーキテクチャ、課題などはとても参考になりますし、切磋琢磨できる仲間を見つける良い機会にもなります。

さらに、Pep Upチームでは不定期で輪読会も行い、導入した新しい技術などについても議論しています。エンジニアとして成長できる素晴らしい環境で働けていることに感謝の気持ちでいっぱいです。

ーーエンジニアに転身されて6年が過ぎました。改めて、エンジニアという職業への思いを聞かせてください。

エンジニアは自分にとって天職です。毎日キャッチアップするためにとにかく必死ですが、それでも「分からないことが分かるようになる」ことに喜びとやりがいを強く感じます。レベルの高いエンジニアのみなさんに囲まれ、刺激をもらえる環境で、日々、楽しく仕事ができています。

ーー今後の目標を教えてください。

私にとって理想のエンジニア像として思い浮かぶのが、身近な先輩の姿なんですよね。その先輩のように専門知識、経験ともに豊富で、どんな問題にも対応できるエンジニアになるのが目標です。

これまではバックエンドを主に担当してきたのですが、今後はインフラやフロントエンドの技術も勉強していきたいです。そして、Pep Upのユーザー増加時の高い負荷にも耐えられるサービスをつくっていけるよう日々努力を重ねていきたいと思います。

 

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