医療ビッグデータを活かした事業を幅広く展開しているJMDCでは、中途採用だけでなく新卒採用も強化しています。今回は2021年に新卒で入社し、データサイエンティストとして活躍する村木さんにインタビューを実施。データサイエンティストという希望のキャリアを叶えるまでの経緯や新卒で入社して良かったことを聞きました。
<プロフィール>
村木 達弥(むらき たつや)データサイエンスチーム
2021年4月、新卒でJMDCに入社。コンサルティング事業部を経て、2021年10月からデータサイエンスチームへ異動。部署内でトップ3に入る大きな案件やBCG出身の役員がアサインする案件など、2年目の今は複数の責任あるプロジェクトを任されている。レセプトデータやウェアラブルデータに強いデータサイエンティスト。
▼新卒で入社する前の記事もございますので、こちらもぜひご覧ください。
元BCGの役員2人と同じプロジェクトに
ーー入社後、最初の配属はコンサルティング事業部だったとうかがいました。どんな業務を行っていたのか教えてください。
コンサルティング事業部では様々な業務を経験しました。具体的には、コンサル案件のリサーチ、データ分析、営業同行などです。
ただ、配属当初は実力不足もあり、自分が思い描いていたようには会社に貢献できず、もどかしさを感じていました。そのため、どうしたら自分が会社に貢献できるかをよく考えていました。そして、重要なニュースの要約を毎朝かかさず発信したり、自ら設定したテーマで分析を行ったりしました。また、「こんなことできます!」「これをやりたいです!」と積極的にアピールし、任せてもらった仕事はどんな仕事でも一生懸命やり抜くといった努力もしました。
ーー半年経ってデータサイエンスチームへ。具体的にどんな業務を行っているのですか?
データサイエンスチームの所属になって、現在はデータ分析を担当しています。これまでに関わったプロジェクトは大きく2つで、1つ目が再保険会社と共同で、睡眠や運動などのウェアラブルデータを使ったリスク計算モデルを開発する案件です。2021年12月から2022年4月まで、部署内でもトップ3に入るほどの大きな案件に主要メンバーとして関わらせていただきました。
2つ目は2022年6月から8月まで、BCG出身の役員2名とともに取り組んだ案件です。健康増進の施策がどれくらい健康に寄与しているかを検証し、施策をより効果的にするための改善案を考えるプロジェクトでした。役員クラスの方と直接関わるチャンスはあまり多くないのですが、この案件では役員の方が2人もいて、貴重な経験ができたと思っています。
ーーBCG出身の役員2名と一緒に働き、どんなことを学びましたか?
戦略コンサルとして数多くの案件をこなしてきた二人は分析の引き出しが多く、二人と働くことで、自らの分析の引き出しが増えました。例えば、これまではJMDCのビッグデータを生かし、数百万人の平均からどんなことが言えるのかを見ることが多かったのですが、1人だけに着目する方法を学びました。分析対象を1人に限定することで深い分析ができ、よい仮説を発見する手がかりになります。
また、二人からは、お客様の期待値を超えようとする姿勢も学びました。お客様に依頼された分析に加えて、どのような分析をすれば喜んでくれるかを徹底的に考えるのはとても難しかったです。ですが、お客様からよい反応をいただけた際にはやりがいを感じましたし、二人と分析について考える過程が自身の成長にもつながりました。
ーー案件がない期間は、どのような仕事をしているのでしょうか?
案件がない期間や空き時間には、自由研究という形で自分のやりたい分析をしています。特に最近は歯と睡眠について研究中です。歯の健康は全身の健康と関連があり、例えば、歯周病を治療、予防することが糖尿病の治療、予防にも寄与すると言われています。また、Fitbitなどウェアラブルデバイスの普及によって睡眠のデータが細かく取れるようになったため、睡眠も面白い分野だと思っています。
こうした分析結果は、部署内や社長の前で発表しますし、実際にお客様に提案することもあります。仕事の割合はプロジェクトが8割で、自由研究が2割ほどです。かっちりとした大きな仕事を経験しながら、やりたいことに挑戦できる環境を魅力に感じています。
ーーコンサルティング事業部での経験で、現在の仕事に生きていることはありますか?
1つは話し方です。コンサルティング事業部に所属していたときには、営業のロールプレイングをしたり、お客様の前で話をしたりしていました。その都度、先輩方から丁寧なフィードバックをもらい、話のテンポや言葉のチョイス、話全体の構成などを学びました。話し方のスキルを磨いたことは、データサイエンティストとしての強みになったと思います。というのも、どんなに意義のある分析結果でも、相手の理解を得られなければ、価値は出せません。前の部署で学んだことを生かして、コミュニケーションスキルの高いデータサイエンティストになれるよう、今後も励んでいきたいです。
もう1つはヘルスケアのドメイン知識です。データを活用してビジネス価値を出すためには、データ分析の知識だけでなく、ドメインの知識が不可欠です。営業同行やリサーチを通じて、早い段階でヘルスケアのドメイン知識を身に付けたことは、データサイエンティストとしてもよかったと感じています。
「強みを生かしたい」とデータサイエンティストへ
ーーキャリアに対する考え方についてお聞きします。入社当時は、どんなキャリア像を描いていましたか?
私は大学、大学院でデータ分析の研究をしており、世の中の問題を解決する際に、データは強力な手段になると感じていました。そのため、データに何かしらの形で関わる仕事がしたいと考えていました。
ーーデータ分析のどんなところに面白さを感じたのでしょうか?
日常に根ざした感覚や通説のようなものを定量的に落とし込めるところです。例えば、「運動すると健康にいい」「バランス良い食事をとると健康にいい」というのは感覚的にみなさん感じていると思います。ですが、健康になると言っても、リスクが1%下がるのと30%下がるのでは大きな違いがありますし、リスクが何%下がるかは、年齢や健康状態によっても違ってきます。そういった点が明確になるのが、医療データ分析の面白いところです。
ーー学生時代の経験から、データサイエンティストを目指していたのですね。
いえ、入社当時は、データ分析をビジネスに生かしたいという漠然とした思いだけでした。最初に配属されたコンサルティング事業部では、データ分析に関わる機会がたくさんあり、やりがいがあったのも事実です。しかし、徐々に経験を積むにつれて、自分が最も活躍、成長できるポジションはデータサイエンティストだと感じ、入社半年後に部署を変えていただきました。
ーーコンサルティング事業部でもデータ分析に携われていたのに、データサイエンティストになりたいと思ったのはなぜですか?
データ分析では、まずどのような分析をするかビジネスサイドの人とデータサイエンティストが一緒に考えて決めます。その後、データサイエンティストが実際に手を動かしていくという流れです。そのため、ビジネスサイドとしてデータ分析に携わることも可能ですし、実際コンサル事業部にいるときもデータ分析に携わることができていました。
それでもデータサイエンティストになりたいと思った理由は2つあります。1つ目は、自らの強みを生かす方が、会社に貢献でき、また自分自身も成長できると考えたからです。私は大学、大学院でデータ分析を研究していたので、統計や機械学習に強いという自覚があり、その強みを生かして会社に貢献できると思いました。一方で、ビジネスについてはさほど詳しくなく、だからこそ、ビジネス経験を積みたいという思いもありました。そのような中で、強みであるデータサイエンス力を生かし、主要メンバーとしてビジネスに携わることが、会社に貢献するためだけでなく、ビジネス経験を積むためにも重要だと考えました。実際、データサイエンティストとしてビジネスの最前線に立つことで、データサイエンスについてはもちろんのこと、営業・コンサル・プロダクトオーナーなど様々なポジションの先輩から、ビジネスについても学ぶことができています。
2つ目は、データ分析により深く関わりたかったからです。先に述べた通り、ビジネスサイドでもデータ分析に携われますが、自ら手を動かして、生のデータを目で見ることができるのはデータサイエンティストです。実際にデータに触れないと出てこない分析の切り口やアイディアがあるので、データサイエンティストになりたいと考えました。
ーー入社後、半年で希望通りの配属を勝ち取ったのはすごいですね。希望が叶った理由を、ご自身ではどのように認識していますか?
本当の理由は上司に聞かないと分かりませんが、できることをアピールする努力が実ったのかなと思っています。自ら、「こういう分析をしたら、こんな価値が生まれると思ったので、分析してみました。結果はこうなりました。」と発表したり、データ分析の仕事を任せてもらったときに素早く質の高い分析をしたりして、「村木に任せたら安心だ」と思っていただけるように頑張りました。
「言ったもん勝ち」の文化
ーー新卒でJMDCに入社して良かったことを教えてください。
主に3つあります。1つ目は、やる気と実力次第で自由度高く働けることです。大きな案件を任せてもらえたり、空き時間には自分のやりたい研究にチャレンジできたり、裁量を持って働ける環境があります。
2つ目は、優秀な人と働けることです。データサイエンスチームの先輩も本当に優秀な人が多いです。ビジネス観点を踏まえた分析設計が上手ですし、理解するのがとても早いです。私の分析結果に対するフィードバックも的確で、先輩方から学ぶことは多いです。
3つ目は、武器となる専門性を身に付けられたことです。JMDCほどレセプトデータやウェアラブルデータを分析できる環境が整った会社はないと思います。そのため、私は日本の20代で最もレセプトデータやウェアラブルデータに強いデータサイエンティストだという自信があります。新卒でJMDCに飛び込んだからこそ、強い専門性をつくれていると思っています。
ーーJMDCに入社後、働くなかで感じたギャップはありますか?
JMDCには「言ったもん勝ち」の文化があると感じています。もちろん努力しているのは前提ですが「こんな案件をやりたい!」と言ったら、思った以上に任せてもらえます。実際、私は「大きな案件に主要メンバーとして携わりたいです」と強く希望していたところ、2年目にして既に2つの大きなプロジェクトを任せていただくことができました。
また、自由研究に挑戦させてくれますし、入社前には「入社後早くから活躍できるようにアルバイトをしたいです」と言って約1年アルバイトをさせてもらいました。社員の希望に対して「こんなに柔軟に応えてくれるんだ」と驚きました。やりたいことがある人、仕事への熱量が高い人には、JMDCはとてもいい環境だと思います。
ーー最後に、データサイエンティストとして、これからJMDCで実現したいことを教えてください。
2つあります。1つ目は、分析の品質を担保できるようになることです。現在は、分析の設計や分析結果の解釈などの品質の担保は、最終的には先輩が担っています。今後、様々な経験をしたり勉強したりすることでレベルアップし、品質の責任者というより重要な役割を担えるようになりたいと考えています。
もう1つは、自由研究で分析したアイディアを形にして世の中に出すことです。JMDCには、JMDCにしかない貴重なデータがある、やりたいことに挑戦できる、優秀な先輩がいる、といった環境があり、アイディアを実現するチャンスが多くあります。積極的に行動し、チャンスをものにしたいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
もし少しでも弊社にご興味をお持ちいただけましたら、こちらの採用ピッチ資料に詳しいことが記載してありますので、ぜひ一度ご覧ください。