20代若手エンジニアが活躍中!データウェアハウス開発部の中途入社者に、入社の決め手や今後の目標をインタビュー

ヘルスビッグデータを強みとし、すべての人がよりよい医療を受けることができる環境を実現するために事業を推進するJMDCには、様々なバックグラウンドを持ちながら、志を同じくするメンバーが集まっています。今回は、2023年度に中途入社でジョインをした若手エンジニア3名に、JMDCへ入社を決めた理由や現在携わっている業務についてインタビューを行いました。

 

座談会メンバー紹介

石井 海渡(いしい かいと)データウェアハウス開発部 保険者基盤グループ
臨床検査技師として3年間従事した後、医療知識を活かしながら別の職種へ挑戦するためSES企業に入社。電子カルテシステムの保守や臨床検査システムの開発を経験。ライフイベントをきっかけに自身のこの先のキャリアを見つめ直すなかで、元々の医療の専門性を活かし医療に特化した企業でキャリアを深めたいと考え、「医療×IT」に絞って転職活動を行う。転職軸に合っていたことと選考中で感じた印象に魅力を感じ、2023年10月にJMDCへジョイン。

 

前原 啓太(まえはら けいた)データウェアハウス開発部 保険者基盤グループ
就活当時「世の中の問題をITで解決したい」と考え、2020年に新卒でSES企業に入社。インフラ周りのエンジニアとして、3年間データベースの構築業務、社内システムの運用・保守を行う。働く中で、依頼をする側とされる側の責任範囲や業務内容の違いを感じ、より責任を持った状態で開発に携わりたいと感じたことをきっかけに転職活動を開始。自身の強みであるデータベース周りに携われる環境で責任範囲を広げる環境を求めて活動を行うなかで、医療データでNo.1である点に関心を持ち、2023年10月にJMDCへジョイン。

 

古橋 由紀乃(ふるはし ゆきの)データウェアハウス開発部 保険者基盤グループ
大学時代は建築を専攻。以前から興味のあったIT業界で手に職を付けて働きたいと考え、2019年に新卒でSES企業に入社。スマホアプリのバックグラウンド開発や、接骨院向けのレセプトシステムの開発・保守に携わる。開発エンジニアとしてのキャリアを希望していたものの、当時の上司からマネジメントキャリアを薦められたことをきっかけに、開発エンジニアとして幅広く上流から下流まで開発経験を積むことができる環境を求め、自社サービス企業を中心に転職活動。前職でレセプトシステムを扱った経験があったことから、保険請求のところで知識が活かせると感じ、2024年1月にJMDCへジョイン。

 

― まずは、みなさんが所属されているデータウェアハウス開発部について教えてください。

石井さん:JMDCは、日本におけるヘルスケアの多様なデータを結集し、すべてのヘルスケアプレーヤーがデータ活用できる環境を構築することで、医療の進化を支援しています。JMDCが提供する全てのサービスがデータ分析基盤の上に成り立っているのですが、その基盤開発を行っているのが、私たちの所属するデータウェアハウス開発部です。

お預かりした膨大な医療データを格納し、匿名化処理等を行い、分析するためのデータ基盤の開発を行っています。データサイエンティストの業務の6〜7割を占めると言われる「データの加工部分」を担っており、データの取込仕様決めからデータマート構築までが私たちのミッションです。

 

前原さん:そもそものお話しになるのですが、私たちがお預かりしている医療データは、貴重な医療情報が含まれているにもかかわらず、従来はデータとして利活用することが大変難しい状況でした。適切な取り扱いを求められる機微な個人情報であることや医療機関・医師ごとに異なる用語、フォーマットの違いがあるためです。そこでJMDCではデータのクレンジング/標準化を行い、匿名加工等した上でデータベース化しています。それらのデータを、分析プロダクトを通じて健康保険組合や製薬企業に提供をしたり、API連携することで他企業様にご活用いただいたりしています。またビジネス以外の領域で言いますと、アカデミアでも論文化支援にも活用されていたり、「BIG DATA for CHILDREN」というプロボノ活動を通じて、小児における疾患・治療の実態についての研究が困難な状況を解消するためのユニークな取り組みにも活用されています。

 



▼執行役員兼CDPOの足立さんと部長の山下さんの対談ブログも、ぜひご覧ください

blog.jmdc.co.jp

 

―自己紹介の際にも転職軸や入社の決め手についてお話しいただきましたが、 みなさんが最終的にJMDCへのジョインを決めた理由は何ですか?

古橋さん:私が代表してお話しさせていただきますね。大きく分けて3つあるのですが…1つめは仕事を通じて、社会貢献ができる点です。医療という誰しもが関わる可能性がある社会インフラをより良くしていくことに携わることができるのは、とてもやりがいがあると思います。

また2つめにキャリアモデルが複数定義されていて、マネジメントキャリアやテックリード等、自分に合うキャリアを探せる環境だと考えました。前述の通りマネジメントキャリアはまだ早いかな?と思うなかで、これからどうなりたいかまだ模索している段階のため、選択肢が広いのはいいなと感じています。

そして3つめは、学習支援制度が他社と比較して充実していると感じた点です。

 

▲データウェアハウス開発部の学習支援制度

 

―前原さんは、元々医療・ヘルスケアに強い関心があったわけではなかったと思います。ビッグデータを扱っている企業もいま多くあると思いますが、そのなかでどんなことに魅力を感じたのでしょうか?

前原さん:おっしゃる通り、元々は医療・ヘルスケアドメインに強く関心があったわけではなかったです。最初は医療データでNo.1と聞いて関心を持ったのですが、面接の中で「健康で豊かな人生をすべての人に」というJMDCのミッションを聞いた際に、自分の家族の顔が浮かび共感できたことが大きかったです。先ほど古橋さんもお話ししていた通り、医療や健康はすべての人に関わることなので、それを仕事を通じてより良くしていくことができるのは面白いと感じました。

 

― ありがとうございます!ではここからは「入社後、どんな仕事をするのかイメージが湧かない」「医療・ヘルスケアの知識はないけど大丈夫か?」というような、候補者の方からよく聞かれる内容についてお話しを伺っていきたいと思います!まずは入社~現在にかけて、どのような業務に携わっているのかを教えてください

古橋さん:私と石井さんは「台帳システム」の開発・運用・保守に携わっています。台帳システムは、保険者(健康保険組合/自治体)の保険加入者情報ファイルを取り込むシステムで、加入者ごとに個人IDを発行することで、診療報酬明細や健康診断データとの紐づけ・時系列分析を可能にしています。この台帳データがあることにより「病院に行っていない方」を抽出することが可能になるため、例えば「病気の発生率」のようなものも正確に把握することができます。

顧客ごとにデータレイアウトが異なるため、顧客や周辺システムのニーズにフィットするよう、柔軟な運用ができるシステムを意識して開発を行っています。現行システムでは、VB.NET、SQL、Pythonを主に使用しており、これまではオンプレミスで運用していましたが、データ量の急増に伴い、AWS移行を計画中のため、AWSについて勉強しながら通常のプロジェクトにも携わっています。

 

前原さん:私は「レセプトデータ取込システム」の開発・運用・保守に携わっています。保険者(健康保険組合/自治体)の診療報酬明細を取り込むシステムで、「誰が」「いつ」「どの病気(レセプト傷病)で」「どのような診療行為を受け」「どの薬剤が処方されたか」という情報を扱っているため、病名や医薬品のビッグデータ分析を行うための基盤となるシステムです。

保険者から受領した可変長CSVファイルを、画面操作でデータベースに取り込むのですが、特に高齢者は一人あたりのレコード数が多くなりやすいため、日々性能改善を繰り返しています。また診療報酬明細データの中身についても理解する必要があり、2年に1度あるデータ仕様の改定を受けてシステムの改修を実施しているため、時系列に対応したデータを取り込むことができるのが強みです。

現行システムは台帳システムと同じく、VB.NET、SQL、Pythonを主に使用しています。私たちのチームでもAWSクラウドへのシステム基盤移行を進めており、よりモダンな構成を目指して開発をしています。

 

 

3人が携わるシステムでどのようなデータを扱っているかについて、解説している記事がございます。よろしければご覧ください。

blog.jmdc.co.jp

 

― オンボーディングでは、どんなことをしましたか?

古橋さん:まず初めにConfluence内にまとまっている資料を見ながら、レセプトや台帳の受領までの流れや、現行システムの仕様を理解するための講義を受けました。業務では機密情報を扱うため、個人情報の定義やデータの匿名加工についての話もあり、その流れで取り扱っているデータがどのようなサービス・事業に利用されているのかを学びました。

その後は運用・保守に携わりながら、実際のデータがどのように取り込まれているのかを動かしてみたり、取り込みのフローについての学習を深めました。

特に日次・週次で行っているデータ品質のチェック作業は、継続的にデータ構造の理解を深められる有意義な経験になっています。

 

― キャッチアップが大変だったことはありますか?

前原さん:私は医療業界自体が初めてのため、「そもそもレセプトとは何か?」というところからスタートしました。そのため、レセプトの記載についての基礎的な知識を含め、キャッチアップは大変でした。またシステムの癖を掴み、慣れるまでは少し時間がかかりました。

 

―石井さん、古橋さんはいかがですか?

石井さん:データをどのような状態で受領し、それがどう加工され、どう使われているかのデータの流れを理解するのが大変でした。過去形で話していますが、いまも大変です。(笑)

顧客ごとに保険事業や分析ニーズが異なるため、扱うデータのレイアウトは多岐にわたります。そのため、どうしてもパターン化しきれない部分があり、それらのニーズや業務背景を自分の中で言語化して理解していくのが難しいと感じています。

毎日の朝会、週次の定例、月に1~2回あるマネージャーとの1on1の際など、疑問点を直接聞くことができる機会が多いので、そういった場で疑問を一つひとつ解消しながらシステム理解、業務理解を深めるよう努めています。

 

古橋さん:私はデータベース中心の開発をこれまで経験していなかったため、そもそも開発全般をキャッチアップ中です。

処理の流れ方がプログラム中心のシステムとは少し違うと感じていて、最初はソースコードを追っていくことも難しかったです。検証環境で実際にシステムを動かしてみたり、簡単な開発案件の設計からリリースまでを担当させてもらったりしながら、少しずつ理解を深めています。

 

― 普段、どのようなスケジュールで動いているのですか?

前原さん:朝一でミーティングを実施しており、前日の作業報告や問題共有と、その日の作業スケジュールをチームで共有しています。それにより常にこちらの状況を把握していただけているので、相談する際などに前提の説明が不要となり、スムーズに回答をいただけるのがとてもありがたいです。

その後は各自で業務に入るのですが、出社やリモートはその時々の業務内容によって調整をしています。個人情報を扱うときは、出社して個人情報管理室という個人情報を扱う専用エリアの中でデータを見たり、調査をしたりすることもあります。月次チェックが最終週あたりにあるので、そこにタスクを残さないことを意識しています。

リリースがあるタイミングは忙しいのですが、改修内容が直接顧客にかかわらない部分であればスケジュールの調整はある程度柔軟にできるため、忙しい時期を分散させながら一つひとつの案件に集中して取り組むことができます。

またレセプトデータは月初より月末の方が送信が多いので、月末は日次バッチ処理を気にかけています。

 

 

― これまでの経験で、今の業務に活かされているなと感じることはありますか?

石井さん:前職で経験したテストや開発の流れ、資料作成の経験が活かせていると感じます。台帳チームは「今までの経験を活かして、よりいいものを作っていこう」という方針があり、良さそうと思ったら導入してみようという雰囲気のため、ここの経験は今後もっと活かしていければなと思っています。

前原さん:前職でもデータベース周りの開発を行っていたので、例えばテーブルにどういうデータを持たせているのか等、データベースに関する基本的な考え方は活かせていると感じます。また開発〜検証〜リリースまでの、資料の作り方やエビデンスのまとめ方、検証の進め方など、基本的な進め方は習得していたので、その点はJMDCの中でも順応しやすかったなと感じています。

 

―仕事をしていて面白いなと感じることや、やりがいを感じる瞬間を教えてください

前原さん:システム開発は課題解決のために行うものだと考えているため、無事にリリースされ、より便利になったなと感じられる瞬間にやはりやりがいを感じます。また基幹システムのためユーザーが社内におり、いい意見も悪い意見も含めて、ダイレクトに声が聞けることもやりがいに繋がっています。

 

古橋さん:新しいことを柔軟に取り入れようとする雰囲気があるので、色々なことが学べるのがいいなと感じています。また社内には様々なバックグラウンドの方がいらっしゃるので、考え方や観点の違いを感じる瞬間が多く、面白いなと感じ勉強になります。また先日開催された全体会議の中で、営業側でどのようなサービスや分析内容をユーザーに提供しているかを知ることができ、台帳データがどのように活用されているかを実感する機会となり、嬉しかったです!

 

―ちなみに「ドメイン的にも失敗は絶対に許されなさそう…」ということもよく言われますが、入社後に「失敗してしまった」経験談はありますか?

石井さん:業務上、慎重さや丁寧さを求められることが多いため、失敗しないよう未然に防ぐ意識を持っているため、大きな失敗は3人ともほとんどないのですが…

初めて運用に携わった際に、いま入っているデータを削除する処理を行う運用で、削除範囲を多めに消してしまったということがありました。その際は先輩がすぐに、影響範囲の確認をしてくださり、その後の対応についてもフォローに入ってくださって事なきを得たのですが、気が付いたときは肝が冷えました…

先輩がフォローしてくださっている間、私は原因分析をしていたのですが、今後同じようなヒューマンエラーが発生しないように、運用フォーマットを見直すことに繋がりました。失敗をしても原因分析をして、次にそうならないようにする雰囲気があります。

 

― 入社前後でのギャップはありましたか?

石井さん:入社の決め手の一つでもありましたが、面接の際にお会いした方は穏やかな雰囲気の方が多いなと感じていました。ただ前職よりも企業規模が大きいことや、HPやブログを見るなかで優秀でクレバーな方が多い印象だったため、漠然とした不安も正直少しありました(笑)実際にジョインしてみると、優秀でクレバーな方が多いという印象はその通りでしたが、面接で感じた通り穏やかな方が多く、安心した記憶があります。

 

前原さん:輪読会やエンジニア勉強会等、知識をアウトプットする場が多いなと感じました。またクラブ活動がすごく活発で、私は野球観戦部やゲーム部などに参加しています!部活では他部署の方とも交流ができるので、業務上で普段関わることがない方ともお話しする機会にもなり、すごくいい時間だなと感じています。

 

―最後に今後、挑戦していきたいことや頑張りたいと思っていることを教えてください。

石井さん:現在は先輩のサポートの下で動いていますが、メインで動けるようにシステムや運用の理解を深めていきたいです。また将来的には、やはり検査知識を活かしたいという想いがあります。現在は幸いなことに、台帳システムという会社の主となるシステムに携わっており、部署異動をしても活かせることがあると感じています。そのためまずは台帳に関する知識を完璧にしたいと考えています。

 

前原さん:2つあるのですが、1つめはAWSの開発経験を通じて、エンジニアとしてスキルアップしたいと考えています。2つめは、直近で令和6年度の診療報酬改定を控えている(取材当時)ので、この対応を頑張りたいです。現在は実際のレセプトデータを見ながら、キャッチアップを進めています。入社前から診療報酬改定の対応があることは聞いており、それをターゲットにここまで知識を蓄えてきたので、その成果が発揮できればと思います!

 

古橋さん:現在、台帳システムはAWS移行の真っ最中のため、戦力になるためにもAWSの知識をつけたいと考えています。先ほどもお話しした通り、データウェアハウス開発部は自己学習支援も充実しているので、これを活用しながら資格取得もしたいと考えています。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。
もし少しでもデータウェアハウス開発部にご興味をお持ちいただけましたら、こちらの採用ピッチ資料をぜひ一度ご覧ください。