医療ビッグデータを活かした事業を幅広く展開しているJMDCでは、若手からベテランまで幅広い年齢層の社員が活躍しています。今回は25歳のエンジニア西川さんにインタビュー。前職の不動産業界からヘルスケア業界にチャレンジした理由や、現在の取り組み、若手から見たJMDCの働く環境について聞きました。
<プロフィール>
西川 譲(にしかわ ゆずる)開発本部プロダクト本部保険者システムグループ
新卒でアットホームに入社。エンジニアとして自社サービスの開発に従事し、入居申し込みサービスのプロジェクトではサブリーダーとして、マネジメント業務も担う。2022年1月にJMDCへ入社し、健康保健組合加入者向けの郵送物を作成・印刷・郵送するための社内業務システムの開発・保守を担当。
「不動産業界を良くしたい」とアットホームへ
ーーエンジニアに興味を持ったきっかけを教えてください。
大学2年生の時に所属する軽音サークルのホームページ運営係を担当したことが、最初のきっかけです。現状のホームページを一新するために、初めてHTMLとCSSに触れ、自分の手を動かしてモノが出来上がる面白さを実感しました。
それまではエンジニアの道は全く考えたことがなく、大学は法学部に所属。文系だった自分がプログラミングに魅せられたのは、次々と新しい先端技術が出てきて、好奇心を刺激されたからです。知識を吸収しても、いい意味で終わりがないんですよね。
そこで、もっと勉強したいと思い、大学4年のときにプログラミングスクール運営企業でインターンを経験。スクールの生徒さんのメンター業務を行うにあたり、必要な知識を本格的に学び始めました。その段階ですでにエンジニアを目指そうと決めていましたね。
ーー新卒では不動産業界のアットホームに入社しましたが、アットホームを選んだ理由は何だったのでしょうか?
アットホームは、大学時代に不動産会社でアルバイトしたことがきっかけで知りました。アルバイトの仕事内容は物件情報のチラシや契約書、重要事項説明書などの作成といった事務作業が主だったのですが、とにかく紙でのやりとりが多いのが特徴です。
当時、重要事項説明書は対面での説明が義務づけられていたり、他の不動産会社との物件情報のやりとりではファックス対応が多かったり。非効率な業務が多く、本質的な業務に時間を当てられていない現状を実際に見る中で、「不動産業界のIT化を進めたい」という思いを持つようになり、アットホームに入社しました。
ーーアットホームで、成長できた経験を教えてください。
入居申し込みサービスの保守開発プロジェクトで、力がついたなと思っています。サブリーダーとしてマネジメントを担当。納期が厳しく設定されており、スケジュール管理や要件の調整などハードなプロジェクトでした。一エンジニアでは経験できない、視野の広さを求められたので、非常に成長できたと思います。
また、そのサービスはもともと保証会社が入居者に対して提供する付加的なサービスがオンラインで提供できていませんでした。ですが、私がプロジェクトに参画してから、オンライン上で提供できる機能をリリースしました。
リリース後の現在も利用されており、当初私が掲げていた不動産業界のIT化に少しでも貢献できた実感が持てています。
医療の地域格差を解決するために、JMDCへ入社
ーー2022年1月、アットホームからJMDCに入社しました。転職しようと思った理由は何だったのでしょうか?
転職理由の1つ目は、以前から少子高齢化や教育格差など社会課題に関心があり、それらにアプローチしていきたいと思っていたこと。アットホームで数年経験させていただいて、ある程度コミットできる力がついてきたと思ったので、挑戦するタイミングではないかと考えました。
2つ目は、改善思考の高い環境に身を置いて開発をしていきたいということです。前職では、プロダクトやシステムの品質改善の議論の機会が個人的にやや少ないと感じていました。
ーー社会課題にも色々ありますが、医療業界に興味を持ったのはなぜでしょうか?
約10年前に母が病気になったときの医療体験が、大きなきっかけになっています。私が育った地方の総合病院では、母は有効な治療を受けられず、都市部の病院で治療するしか選択肢がありませんでした。このとき、地域の医療格差という現実を思い知って、いつかこの課題を解決したいと考えるようになったんです。
具体的には、医療の地域格差へのアプローチとして、オンライン医療の普及に加えて、健康を維持するための「予防医療」へも興味を持つようになりました。
ーー自身の経験から医療の現状に課題意識を持ったのですね。医療業界の中でも、JMDCに入社を決めた理由は何でしたか?
JMDCに入社した理由は3つあります。1つ目が事業の優位性です。JMDCは国内最大級の医療ビッグデータを持っているため、医療の地域格差や医療費増大といった医療業界の課題に対して速いスピードでアプローチできると考えています。
2つ目は技術的負債への取り組みです。選考途中の面接で、面接官の方に「技術的負債に対してどのような取り組みをしていますか?」と質問したところ、具体的な取り組みについて教えてくれて、改善思考が浸透している会社であると確信できました。
その取り組みの一つとして、技術的負債へのリファクタリングに際し、プログラミング言語やフレームワークに精通している外部の方の第三者視点での指摘をもとに、具体的な改善案に落とし込んだものを実施しています。
3つ目は人の雰囲気です。面接官の方が私の話にしっかりと表情を出して反応してくれ、積極的に話を聞いてくれる姿勢が、自分に合ってるなと思いました。
目標は、PdMとしてビジネス目線でプロダクトを改善すること
ーー入社後の具体的な業務内容を教えてください。
JMDCでは、健康保険組合などの保険者支援事業を展開しています。そのひとつとして、健康保険組合加入者向けの各種郵送物(紙面)を作成・納品するサービスを保険者に提供しています。
保険者は「ジェネリック医薬品に切り替えると医療費がこれくらい下がりますよ」といった切替を勧めたり、健康診断に行っていない方に受診を勧める、といった郵送物を加入者に送っているんです。
JMDCでその郵送物の作成を請け負っており、この社内業務システムの開発・保守を担当しています。
現在は、新規郵送物を作成・納品するためにシステムへの機能追加を行っています。また、スピード感をもって新規郵送物をシステムに追加したり、機能修正などができるように、既存のコンポーネントを細分化して再利用性を高める作業も実施しています。モジュールの分離は、前職での経験が活かされていると感じますね。
不動産調査支援ポータルサイトのプロジェクトや社内SNSの開発で身に付いた知見をもとに、社内で意見やアイデアを伝えられています。
また、システムで扱っているVue.jsは、前職で扱ったことのあるAngularやLaravelとは違いますが、これらのフレームワークの知識があるため、比較的早くキャッチアップできました。
ーー「人の雰囲気」がマッチしているとのことでしたが、実際に入社してみてどのように感じていますか?
25歳の私はチーム内で1番若手になるのですが、年齢や役職での大きな隔たりはあまり感じません。周りは年上の先輩方ばかりですが「自分の意見が絶対」というような堅いタイプの方はおらず、みなさんすごく柔軟でフラットです。新しい技術をどんどん吸収して、開発に取り入れていこうという前向きな雰囲気で、若手にとっても働きやすい環境だと感じますね。
ーー今後、JMDCで実現したいことは何ですか?
現在は、フロントエンドの開発をメインで担当しているので、まずフロントエンドの技術を極めることが直近の目標です。そのために動画講座を見たり、技術書を読んだりして周辺知識を吸収していきたいです。
中長期的な目標は、PdM(プロダクトマネージャー)になって、ビジネス目線でプロダクトを改善していくこと。マネジメントする立場として、プロダクトのビジョンや方向性、枠組みを作り、開発メンバーが目的意識を持って生き生きと開発できる環境を整備したいと思います。
さらに、PdMとして患者さんと直接関わるtoCのサービスに携わっていきたいという思いもあります。これらの目標を実現するために、目の前の業務に改善思考を持って取り組んでいければと考えています。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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