自社でデータを持つJMDCに転職したから実践できた“本当のデータビジネス”

医療ビッグデータを用いた事業を幅広く展開しているJMDCでは、中途入社して活躍するメンバーが多く在籍しています。今回はコンサルティングファームから転職し、データビジネスの最前線でコンサルタントとして奔走する中村さんにインタビューを実施。JMDCに転職した理由や豊富なデータアセットを活かして取り組んでいるプロジェクトについてうかがいました。

 

<プロフィール>
中村 美沙(なかむら みさ)製薬本部コンサルティング部
新卒でコンサルティングファームに入社。「データビジネスを極めたい」との思いで2021年12月、JMDCに転職。製薬会社向けのコンサルタント業務を行っている。ウェアラブルデータの活用推進を目指す。

 

前職のコンサル会社で満たされなかったこと

ーーコンサルティングファーム出身とうかがいました。前職での業務内容や学んだことを教えてください。

製薬企業や政府向けのプロジェクトにアサインされることが多く、製薬業界を横断的に様々なプロジェクトの上流から下流までのサポートを任されました。

製薬業界のビジネスモデルを俯瞰的には見ることができたのは、コンサルティングファームならではだと思います。またクライアントとのコミュニケーションを通じた調整力、資料作成などの泥臭いスキルも磨かれました。

 

ーーなぜ転職しようと思ったのでしょうか?

当初はSCM(Supply  Chain Management)や、未解決の医療ニーズを解決して医薬品の価値の適正使用に貢献するメディカルアフェアーズなど様々な業界横断的なプロジェクトに関われることを面白く感じていました。ところがプロジェクトごとにやることがあまりにも違うため「何かの分野に特化した方がいいのでは」といったモヤモヤが出てきました。

そんななかで入社3年目の頃、データを使うための仕組みづくりをするプロジェクトにアサインされたんです。データは非常に複雑で様々な種類があって訳分からないと思いましたが、だからこそ面白い、と興味が湧いてきました。データをもっと使いこなせば、より有益な情報になるのではないかとデータの可能性を感じたんです。そこでデータに特化したキャリアをつくりたいと考え、転職活動を始めました。

 

ーー「専門性を極めたい」との思いが強まり、転職を考えるようになったんですね。

はい、あともう1点理由があります。調査をした上でネクストアクションを提示するのがコンサルティングの役割なのですが「私のやってることって意味あるのかな」という思いが芽生えてしまったんです。

前職での調査は、医師インタビューやデスクトップリサーチのみ。そこから半ば強引に示唆を引き出してネクストアクションを導くため、机上の空論になりがちなんです。「このアクション、誰でも書けるんじゃない?」と思うことも多々ありました。さらに私たちが提示したアクションをクライアントが実施したのかどうか、実施した結果はどうだったのかを見られないところにも物足りなさを感じていました。

 

ーーその満たされなさを解消するために転職先として、JMDCを選んだのですね。決め手は何だったのでしょうか?

決め手はデータを自社で持っている点でした。JMDCと製薬のスタートアップ2社で悩んだのですが、小児のデータを無料公開するなど所持する医療データを社会貢献に使っていることが魅力的に映ったんですよね。

スタートアップは人数が少ないぶん、人事や経理など業務範囲が広く、やりたいこと以外の業務も増えると感じました。まだ20代なので、もう少し自分のやりたいことに素直に生きようと思って、JMDCへの入社を決めました。

あとは、COO兼製薬本部長(※取材当時。現CMO)の杉田さんのギャップにやられたというのも大きかったですね。実は杉田さんとは前職のプロジェクトでご一緒したことがありました。私たちがJMDCのデータを使わせてもらっていたのですが、そこで杉田さんとやりとりをしていて、正直杉田さんは厳しい方という印象を抱いていたんです。ところが最初のカジュアル面談で杉田さんとお話ししたら「ヘルスケア領域の課題に向き合っていて、とても優しい人」と印象が変わりました(笑)

 

多くのコンサルは、データビジネスをまだ知らない

ーー2021年12月にJMDCに入社。中村さんの現在の役割を教えてください。

日々提案をしながら、案件が開始したらそのプロジェクトを運用するのが主な流れです。クライアントは前職と同じ製薬会社ですが、現在は製薬会社の中でもマーケティングの部署の方が多いですね。

 

ーー製薬会社に対するコンサルティングという点では、前職と似た仕事内容だと思います。前職との違いはありますか?

前職との違いは、豊富なデータアセットを自社で持っていること。JMDCは、自社で持っている医療機関のデータベースをもとに市場の状態を知れるのが強みです。前職のコンサルティングファームでは、自社でデータを持っていないため公開されているデータを調べたり、契約してデータを集めたりする時間がかなりかかっていました。

現在は自社のデータを扱っているため、簡単にどんなデータなのか把握できます。「データを使って何ができるか」というところまで提案ができるので、前職よりも提案の幅が広がっていると感じます。また、前職ではアサインされたプロジェクトに取り組む実行部隊といった役割が多かったのですが、現在は「この会社でこんな薬剤が出たから、こういうデータの使い方ができるのでは」とデータを活用した提案までできるのが楽しいですね。

 

▲分析例 ) ダイナミクス

ーー実際にJMDCへ入社して、データを扱ってみて感じたことがあれば、教えてください。

昨今、データの重要性が叫ばれていますが、実際にデータを扱ってきた人材は世の中にまだ少なく、本当のデータビジネスを理解した人が少ないと感じます。私はJMDCに入社して、いつでもデータにアクセスできる状態になったからこそ「このデータにはこんな特徴があるからこういうビジネスができるのではないか」と想像を膨らませることができるようになりました。

多くのコンサルティングファームは自社でデータを持っていません。一般に公開されているデータだけではできることは限られるので、やはり多くのデータを使えるJMDCではビジネスの可能性が格段と広がると思っています。

 

ーー豊富なデータアセットを活用して、具体的にどんな取り組みを行っているのでしょうか?

現在取り組んでいるプロジェクトは、主に2つあります。1つ目はウェアラブルデータのプロジェクト。日々皆さんが着用しているウェアラブルデバイスの心拍数などのデータを用いて潜在患者さんの掘り起こしをしたいと考えています。JMDCが持っている保険者のデータとウェアラブルデータを紐づけることで、心疾患のリスクがある潜在患者さんを見つけられるのではないかと。

「こういう傾向がある人は、こんな傷病になりやすい」といったことが分かれば、画期的だと思います。進行段階としては現在、社内で研究して模索している段階です。

 

2つ目は、ペイシェントジャーニーへのデータ活用。JMDCでは健康保険組合のデータを活用できるので、匿名で様々な人の既往歴が分かります。データを追うことで、ある特定の傷病にかかった人にどんな傾向があるのかをモデル化できたら、希少疾患を治療する糸口になるのではないかと考えています。

実際にモデル化を実現するのは難しいですが、クライアントの反応は好感触です。データを用いて定量的に示唆を導き出せれば、製薬会社にとっても有益な情報になると思うので、実現に向けて社内で分析を繰り返し、提案をつくっているところです。

blog.jmdc.co.jp

 

コンサル業界の柔らかい人が集結

ーー入社して感じるJMDCの魅力を教えてください。

社員があまり多くないため、何でもやらせてもらえる環境なのが魅力的です。「やりたい」と手を挙げれば「じゃあ中村さん、とりあえずやってみて」という感じです(笑)。私から手を挙げた事例ではないですが、入社3ヶ月で偏頭痛領域のマーケター向けにウェビナーを主催したこともありました。これまで経験したことがなく不安でしたが、無事開催もでき、良い経験ができたなと思っています。

このように裁量が広いので、成長できる機会は多いです。私はコンサルティングがメイン業務なのですが、現在は営業も担当しています。たまに「あれ、今いくつプロジェクトを担当しているんだろう?」と思うことはありますね(笑)

また、人もJMDCの魅力です。コンサルティング部には、コンサル業界の中でも柔らかい人たちが集まっている印象で、とても働きやすいです。何でも言える風通しの良さを感じますね。みなさん頭が良くて、尊敬できる人ばかりなのも良い環境だと思います。

 

ーー前職では歯痒さを感じていたと思いますが、JMDCに入社してからはどうですか?

歯痒さを感じることなく、毎日とても楽しく働いています。JMDCは勢いがある会社で「何でもやってみよう」精神が根付いているんです。データを持っている会社の中で最も新しいことにチャレンジしやすい会社だと思います。

業務内容は半分コンサル、半分事業会社といったイメージで、クライアントの課題を導き出して解決のための提案をしながら、持っているデータや分析案を販売しています。なので働き方はコンサルティングファームに勤めていた時とあまり変わっていません。コンサルティングファーム出身のメンバーも多いので、コンサルファームから事業会社に転職したい人にとっては、JMDCは働きやすいと思います。

 

ーー最後に、中村さんがこれからJMDCで実現したいことを教えてください。

予防医学の可能性を広げるために、ウェアラブルデータの活用をどんどん進めていきたいです。様々な規制や壁があり、データはあるのにうまく使いこなせていない現状があります。そこをなんとか解決して、データを使える仕組みづくりをやっていきたいですね。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。
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