事業未経験でも、既存事業から新規事業まで幅広い挑戦機会があるJMDCの面白さとは

ヘルスビッグデータとICTを活用し、ヘルスケア領域で幅広い事業を展開するJMDCでは、キャリア入社をして活躍するメンバーが多く在籍しています。今回は、戦略系コンサルティングファームからJMDCへ入社した野本さんにインタビューを実施。JMDCで挑戦してきた事業推進や、新しく立ち上げたウェルビーイング推進部で実現したいことなどについて伺いました。

 

<プロフィール>
野本 有香(のもと ゆか)株式会社JMDC 保険者支援事業本部 ウェルビーイング推進部 部長 
大阪大学人間科学部卒業後、マッキンゼーアンドカンパニーに入社。製薬を中心に幅広い業界のトップ企業に対して全社戦略策定や組織変革などのコンサルティングを提供。同社でエンゲージメント・マネジャーを経験したのち、2021年4月にJMDC入社。製薬企業が抱えるニーズに対して、提案型でデータ分析を行うコンサルティング部の立上げとマネジメントを経て、2023年10月より保険者支援事業本部に異動し、企業による従業員のウェルビーイング実現を支援するための部署の立上げ中。

 

▼過去に野本さんを紹介した記事もございますので、ぜひこちらもご覧ください。

blog.jmdc.co.jp

 

「地に足をつけ、かつ自分が自分の好きなことを推進するため」事業会社であるJMDCへ入社

――野本さんは戦略コンサルティングファームからJMDCに転職しています。事業会社のJMDCを選んだ背景について教えてください。

前職ではマネジャー半ばまで在職していましたが、その頃になると「パートナーになるのか、ならないのか」の選択を感じる機会が多くなりました。そのような中、「このまま新卒コンサルの純粋培養でパートナーになるには何かが足りない」と感じていました。1つは、「社会人として、もっと地に足をつける経験をすべきではないか」という感覚です。私の中で「地に足をつける」とは、決して華々しい仕事でなくとも、数字責任を持ち、自ら意思決定して責任をもって最後まで実行するようなことだと考えていました。

コンサルタントの仕事をしていると、どうしても「クライアントがやるべきこと」を提案するに留まり、その意思決定や実行はクライアントが責任を担うという構図になりがちです。また、「クライアントファースト」な環境において、自分自身を出しきれていないような気持ちもありました。もともと私は、自分で新しく物事を始めて勢いで推進するようなことが性に合っている人間です。大学生時代には、キャンパスの内外に居心地の良いカフェが無かったがために、自分たちで物件を借りてカフェを作り運営していたこともありました。このまま自分を出しきれないと、どんどんつまらない人間になってしまうのではないか...という恐怖感もありました。コンサルでも自分を出せる人は出せていたように思いますが、私にはやり方がピンとこなくて。そのような想いからコンサルティングも好きでしたが一度自分で責任をもって、ある程度好き勝手に事業を進められる環境に身を置いてみたいと考えて、転職活動を始めました。もし今後コンサルに戻るにしても、そうした「地に足がついた」人間のほうがクライアントにとっての説得力もあると考えました。

ヘルスケア業界で、大きすぎず、小さすぎないちょうど良い規模感の急成長中企業に絞って探していたところ、JMDCと出会いました。

 

――JMDCに入社してからは、どのようなことをされてきたのでしょうか。

JMDCに入社した直後は、製薬本部コンサルティング部(以下、PHC)の立ち上げに携わりました。元々製薬本部では、ローデータや分析ツールの販売、また原則は顧客要望に基づいた定義での分析などが提供サービスの中心でした。一方、これではデータに親しみや知見がないお客様にとっては利活用がしづらい状況でした。そこで、「こうした課題をお持ちであれば、AデータとBデータを組み合わせて、このような分析をすれば解決できますよ」といった提案を行い、コンサルティングという形で一緒に課題解決をする形の営業を始めたんです。今までリアルワールドデータが活用されていなかった領域でもデータを使うと課題解決ができるのでは、と幾つか全く新しい領域で実験的にデータを使ってみるようなPoCも色々と行いました。お客様の課題解決をするという根幹の考え方自体は同じなため、コンサルティングのスキルが非常に活きていました。一方で、課題解決をしつつも、ヘルスビッグデータという絶対的なプロダクトがあり、それを販売するという側面は初挑戦だったので、過去の経験を活かしつつ新しいことに取り組むバランスが非常によかったですね。

また、前職のマッキンゼーでは企業のCxOクラスの方と一緒にプロジェクトを進めるため、比較的抽象度が高く、長期的・大きいアジェンダに関わることが多かった一方で、「プロダクトAの対象となる患者さんはどのような課題を抱えていて、それに対して製薬会社としてどのようなアクションを打つべきか」といったより現場感のある業務に携われたことも面白い経験でした。こうして様々なお客様にご提案をしながら、コンサル経験がない営業メンバーでも同様の提案ができるように、出来る限り「型」作りもしました。

 

――先ほど、地に足をつけるとは、事業的な意思決定や数字責任を持つことだとお話しがありました。JMDCに入社してから、それらが形成されたエピソードについて教えてください。

PHCとセールス部(以下、PHS)が統合して1つの部署になったときの話です。私はそのなかの1チームのディレクターとして、マネジメントを担いました。所属していたコンサルティングファームでは基本的にパートナークラスが営業責任を持っていましたが、JMDCでは全員がコンサル兼営業です。マネジメントを始めて最初の半年程度は、高い数字目標を達成するプロセスのイメージができず、不安を抱えながら過ごしました。正直、壁が高いことは認識しているが達成方法が分からないという状況が続き、プレッシャーを感じて胃が痛くなっていたようなときもあります(笑)。 しかし、ひたすら行動量を増やすということに加え、日々の些細な意思決定を行いながら目標管理を可視化する仕組みを作るなど、チームメンバーとも一緒に試行錯誤して、徐々に感覚も掴めるようになり、最終的にはチームとしての目標数値を大きく達成できたんです。

目標を大きく達成できた要因の1つに、チームメンバー各自の強みを活かしてお互い助け合いながら楽しく働ける環境を整備できたことがあるかと思います。過去は割と個人の営業が独立して仕事をするような側面も強かったのですが、チームでの助け合いが当たり前になるような環境を作りました。また、メンバーには原則自由に動いてもらっています。目標管理を可視化する仕組みを作り、みんなが常に数字を意識しながら自発的に動ける環境を整備して、最低限の報告や自分だけでは業務が回らないことは相談してもらえれば、あとは楽しく働きましょうというスタンスでマネジメントを行なったことが上手くいった要因の1つだとは考えています。本当に良いチームワークのチームが作れたことを誇りに思っていますし、営業未経験の私についてきてくれたメンバーにも心から感謝しています。

 

当時のCOOからもらった3つのフィードバック

――JMDCに入社してから印象に残っていることに、当時のCOO(元上司)からのフィードバックがあると伺いました。どのようなフィードバックだったのでしょうか。

特に印象に残っているものが3つあります。

1つ目は、事業に対する熱意を周囲に伝えることです。やりたい意思を社内外関係者のみんなに全力で伝えることが大事です。多くのコンサルティングファーム出身者はロジカルに淡々と話しがちですが、周りの方を巻き込み事業を進めるうえでは、とにかくやりたいというエネルギーを出し続けることが大事だと学びました。

2つ目は、手を抜くことです。とはいっても、常に手を抜くわけではありません。コンサルティングファーム時代は常に全力で、徹夜してでもプロフェッショナルなアウトプットにこだわりがちでした。しかし、事業会社では効率的に売上を伸ばす考えも大事です。資料の細部など、細かいことを気にするとキリがないため、お客様にとってのインパクト・事業成長へのインパクトを意識して、リソースの優先順位付けが必要です。何に対しても真面目すぎるので、もっと手を抜くところは抜いて!とよく言われました(笑)。

3つ目は、嫌われる勇気を持つことです。私は元来八方美人な側面があり、反対意見を持っている方に凄く気を遣うような一面もあります。しかし、事業を突き進めることを主眼に置くと、時には嫌われても勇気を持って全力で突き進むべきということですね。

現在のウェルビーイング推進部の事業でもすべてが役立っており、いただいたフィードバックを時々思い出して取り組みを進めています。

 

――ウェルビーイング推進部の立ち上げと取り組み内容について教えてください。

JMDCでは、長きにわたって健康保険組合を中心に、 加入者およびその家族の健康増進や医療費の適正化に向けた保健事業の支援を行ってきました。そのなかで、約1,500万人ものヘルスビッグデータをお預かりし、データ分析のノウハウも蓄積してきました。こうした経験を踏まえ、今後は健康保険組合だけではなく、健康保険組合の裏にいる企業に対してもデータドリブンでの従業員への健康促進のご支援を強化するため、新しく「ウェルビーイング推進部」を立ち上げています。

健康保険組合も企業も、加入者・従業員の健康を促進したいという共通の目標を持っています。しかし、それぞれのミッションは少しずつ異なっており、健康保険組合と企業が必ずしも足並みを揃えて活動している組織ばかりではありません。その間にJMDCが入ることで、健康保険組合と企業の全体最適を実現しながら、効率的に健康経営、ウェルビーイング経営を進めるお手伝いができればと思っています。こうした活動は、代表幹事の1社として健康経営アライアンスの運営・推進にも携わりながら進めています。

まずは、健康保険組合向けに提供している既存の機能のなかで、ほぼそのまま企業に提供できるもの(データ分析など)もあります。しかし、それだけでは限界があるため、健康経営やウェルビーイング領域における企業のニーズを伺い、それをもとにJMDCとしての強みを活かして何かできる領域があれば、新しい事業として立ち上げる検討をしています。新規事業立ち上げに向けた動き方は、市場調査や顧客ヒアリングを基にスピーディーにテーマを評価して、方向性を仮止めし、仮説検証を回していくという、コンサルで学んだ動き方が活きているところでもあります。

 

――今後、ウェルビーイング推進部で実現したいことを教えてください。

実現したいことは2つあります。

1つ目は、従業員のウェルビーイングを「真に」実現するための事業をつくり、社会にプラスのインパクトを与え、この事業がJMDCの成長の核になっている状態を達成することです。色々な会社の方とお話をしていると、最低限の点数稼ぎとして健康経営を片手間で進めている会社も正直多いように感じています。私は、JMDCの強みであるヘルスビッグデータも活用して、従業員の方々を健康にすることの経営的な意義なども啓蒙しながら、真にウェルビーイングを実現しようとする会社が世に溢れている状況を作りたいと思っています。少なくとも、JMDCと関わっている会社は、ご本人もご家族もその会社に誇りを持っているような世界になると嬉しいですね。

2つ目は、上記の活動を経て「ウェルビーイングといえばJMDCだよね」と想起してもらえる状態にすることです。そのためには、自分たちのウェルビーイングが実現されていないと説得力がありません。他社から、JMDCの社員はいつも活き活きしていて楽しそうと思われる会社作りにも関わっていきたいです。

 

▲部署立ち上げ2週間後の全社会議で話した初期的な内容

 

――コンサルティングファーム時代は徹夜することもあったとのことですが、JMDCでのワークライフバランスはいかがでしょうか。

ワークライフバランスは非常によくなりましたね。平日の過ごし方が大きく変わった印象です。コンサルティングファーム時代は平日夜に私用を入れづらい状態でしたが、現在は18時以降にミーティングが入ることは原則ありません。いまでは仕事が終わったら早めに晩ごはんを作って食べて、家族とゆっくり過ごしたり運動をしたり、といった生活をとても大事にしています。

また、JMDCではワークライフバランスがよくなった上に、「自分の使った時間が、そのままほぼ100%物事を前に進め、世の中を良くすることにつながっている手応え」を得られています。事業を進める上での効率を常に重視した動き方をしているので、作業の手戻りも少ないと感じます。また、コンサルティングファーム時代はどうしても「自分がやったことが社会の役に立ち切ったのか」確認をしきれないようなもどかしさがありましたが、今は全部自分でやっているので、「社会にインパクトがある仕事をしているな、事業が前に進んでいるな」と日々実感できるのが気持ち良いですね。

 

自発的に手を挙げればチャレンジさせてもらえる環境

――JMDCでは、これからもコンサルタントを採用すると思います。どのような方に入社してほしいか教えてください。

誰かの指示を待たずとも自分で好きにスピード感持って物事を推進できる人、様々なバックグラウンドを持つ周りの方々と協調しながら事業を進められる方に入社していただきたいです。事業を進める上で、メンバーへのリスペクトは非常に大事ですし、お互いリスペクトし合いながら楽しく前に進められる方だと組織にも合うと思います。

また、ヘルスケアの領域だからかもしれませんが、想いを大事にする方がとても多いです。ロジカルなだけではなく情熱も持っている方に入社していただきたいですね。

 

――最後に、JMDCへの入社を考えているコンサルタントの方へメッセージをお願いします。

経営陣にコンサルタント出身者が多いため、仕事の進め方や考え方にはそれほどギャップがなく、コミュニケーションが取りやすいですし、初めて事業会社に転職する方も馴染みやすいと思います。

JMDCには、自分がやりたいと自発的に手を挙げればチャレンジさせてもらえる環境があります。新規事業を立ち上げたいけど経験がなくて不安を持つ方にも、私のようにまずは既存事業の一部を改善することから取り組むこともできますし、段階的に学べる良い環境ではないでしょうか。私自身も入社以来、事業改善案も含めると数十案は思いついていると思いますし、その中で事業インパクトが大きいものから仮説検証のフローを進めています。やりたいならとりあえずやってみよう、と言ってくれる社内風土だから実現ができていると思います。

 

▲新規アイデアをまとめたメモの一部

既存事業の営業責任や新規事業の立ち上げなど、やりたいことに挑戦できる様々なフェーズの事業がJMDCにはあります。どのようなフェーズの事業に挑戦をしたいか決まっていない方でも、まずは話を聞きに来てくれたら嬉しいですね。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。
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